フランス小噺にこんなネタがある。ある男が精神科を尋ねて来て、医者にこう言う。「先生、わたし犬になったようなんですけど」。外見は全くおかしくない。医者が尋ねる。「それはいつ頃からですか?」。すると、男は「子犬の頃からです」というオチである。先日、「笑う犬の冒険」を見ていたら、このネタをパクったコントをやっていた。ネプチューン原田が「ニワトリになった」と内村扮する医者の元に現れるのだが、予想通りの「ヒヨコ」というオチで、かなりがっかりしてしまった。

 さて、(秀)はいつから(秀)なのだろうか?。小学生の頃から、ひでちゃんと呼ばれていた。キャラクターもあまり変わっていない。同窓会で「この人、誰?」というタイプが居たりするが、私はその全く逆である。その当時から老けていたわけでもない。こんな席で久しぶりに会った友達に何と言うべきか困る時がある。「お前、変わったなあ!!」と言うと、相手の今か過去の人格を否定しているかのようで、例え、とびきりきれいになったからといって、そう易々と女性に向かって言える言葉ではない。「お前、変わらないなあ!」と言うと相手が成長していないようで、これもまた失礼である。

 さて、人間はいつから人間なのだろうか?。ざっと200万年前とされている。この事実を知って、少年(秀)には新たな疑問が生じた。キャラクターのついでに、着眼点や発想も今とあまり変わらない。理科の時間に先生に聞いてみた。「先生、サルが進化して人間になることはあるんでしょうか?」。いつの日か、動物園のサルが人間になる日が来るのか心配になった。さすがの先生も即答はできず、調べてくれることになった。答えはノー。進化の過程でサルと人間が別れた時点でそれぞれは別の道を辿り、変わることはないという説明だった。