小池都知事が苦杯を舐めた衆議院選挙直後の葛飾区議会議員選挙の結果。珍しく、翌日開票で行われた。私が注目していた「都民ファーストの会」の候補者は元職1名、新人4名が立候補し、当選できたのは元職の1名だけだった。元職の候補者はそもそもの地盤や組織があったのだろうから、そこをベースに捲土重来を4年間の目標として返り咲きを果たした。

 一方、他の新人候補者は誰かの地盤を譲り受けたわけでもなく、党としての組織的基盤もないだろうから、まさに風が頼みの選挙戦ながら、ついに風は吹かなかった。「看板は貸すけど、資金や集票はご自身で」といった感じだろうから、まるでフランチャイズ方式だ。小池都知事が現地入りして応援を行った様子もない。まあ、いざ行っても効果があったかは疑問。

 ちょうど今、テレビで篠原涼子が地方議員を演じる「民衆の敵」というドラマを放送している。いわゆるママさん議員である。同年代の子育て世代にはいろいろと行政への要望も多いだろうから、これらをうまく組織化して集票できれば、ある程度の議会勢力になり得る可能性はある。しかし、この層全体を組織化することは難しく、そのほとんどは浮動票であったり、投票を棄権している。

 選挙事務所やその周辺にはその候補者に対する熱心な支持者がほとんどだ。だからその先にある、大多数の意志がなかなか掴めない。例えば、二千票で当選できる選挙があったとして、一人で百票を集められる人が二十人いたからと言って、当選できない。何故なら、ある人の百人のうちの幾らかは別の人の百人と重複している。こんな感じで幾重にも重複してしまって、実際は千票しかなかったりする。同じ属性の人ばかりの選挙陣営ではこうなりがちだ。風頼み選挙の脆い足元とはこんな感じなのだろう、たぶん。

(秀)