昨年に引き続き、某都立高校の卒業式に来賓として参列した。この学校の卒業生ではないものの、同窓会役員の枠で、「アドバイザー」という肩書を頂いている。「同窓会のアドバイザーって何?」、むしろそう思ってもらえることが、この同窓会が変わりつつあることを感じてもらえる一助になればと思い、たまには表に出るようにしている。

 さて、卒業式であるが、自分たちの頃と違っている最も大きな点は女子が皆化粧をしていること。最近はこれが普通だろう、我が母校ではどうだろうか?。その近隣の学校は?。式の終わりには泣いている者もいたが、それ以上に彼らの多くは清々しい笑顔に溢れていた。

 自分が高校を卒業したときのことを思い出してみる。三十余年前。泣きはしてなかったけど、自分は笑顔でいただろうか?。その頃の生活の様子や日々の心情などを振り返ってみると、きっと笑ってなどなく、無表情だったと思う。

 来賓の席から聞く学校長式辞。「この学校での思い出を一生の宝としてください」とあった。聞いている卒業生にどのように伝わっているかは分からないが、今の自分にはとてもよく分かる。そんな宝物をたまに掘り起こしに行くのが同窓会なのだと思う。

 卒業生の笑顔は高校生活の満足度の表れであろう。自分が笑えなかった理由、何となく時間をやり過ごして不完全燃焼みたいだった日々。まあ、それもまた思い出。長男の高校の卒業式での笑顔を思い出し、ちょっと救われた気持ちになれた。清々しい笑顔の卒業生たちにこれからも笑顔が続くことを願う。

(秀)