ネット犯罪について色々と報道がなされているが、ハッカーやクラッカーなどを除けば、ほとんどが詐欺紛いの犯罪で、全然ハイテクなものではない。代金を支払ったのに商品が届かなかったり、商品を送ったのに代金が支払われないというものである。さも、「インターネット(通販)は危ない」と騒ぎだすマスコミがいるが、このローテク詐欺紛いは雑誌などを媒体に個人売買を行っていたときから変わらない手口だと思う。悪いのはその本人であって、インターネット自体ではない。事件が起きたら凶器までも悪い、という感じの騒ぎ方だ。ただ、インターネットの匿名性を利用しているのは卑劣である。

 さて、そこでオークションの話題である。中間業者を外した形の売買となると両者にとっても、「思ったより高く売れた」、「思ったより安く買えた」という効果が出るのがモデルケースだ。しかし、次のような幾つかの罠が潜んでいるのも事実である。まず、売る物がないのに適当な(結構安い)値段で「売ります」にデータを登録しているケースがある。買い手が殺到すると「もう売れてしまいました」と返信する。彼の狙いが「買いたい」とメールを送って来た人々のメールアドレス他のデータを得ることだとしたら、こんなオークションなど、格好のお手軽な手段である。

 また、こんな方法もあるらしい。Aさんが売り手の商品を熱心に競っていたBさんがいた。値動きも停滞し、Bさんが落札するかと思えたときにCさんが現れ、BさんとCさんの一騎撃ちとなった。Bさんも負けじと競り値を上げていったが、あるところまで来るとBさんは残念だが、あきらめて入札を降り、落札者はCさんに決まった。ところが数日経って、BさんにAさんからメールが届く。「落札者のCさんが都合により購入を辞退されました。もし宜しければ二番手のあなたにあなたの最後の入札価格でお売りしますがいかがですか?」、という内容だった。あなただったらどうするだろうか?。あきらめ掛けていたものを再度手に入れるチャンスが回って来たとなって、喜んでこれに応じる人がいるかもしれない。しかし、途中でオークションに参加して来たCさんが実はAさんだったとしたら。結局高い買い物をさせられたことになる。疑い出したら、きりがない。もちろん、オークションのサクラも今に始まったことではないし。