広さを表現するために、「東京ドーム3個分」とか、「琵琶湖がスッポリ」などという例えを使ったりするが、実際にそれがどれぐらい広いのかを実感できないことは多い。同様に100馬力というのは何となく分かるけど、そもそも1馬力がどれぐらいなのかピンと来ないし、「地球を7周半」というのは確かに速そうだが、これまた良く分からない。総じて、このような例え話は現実味に欠ける。富士山の横で何かを積み上げる奴はいないし、霞ヶ関ビルにビールを注ぐ奴もいない。

 ところで、ダンス☆マンの話である。前にもコラムで書いたが、モーニング娘。の曲は「LOVEマシーン」から、このダンス☆マンの編曲になっている。また、郷ひろみの新曲「なかったコトにして」はダンス☆マンの作・編曲、プロデュースである。そして、最近は多少であるがテレビでその姿を露出させるに至っている。その姿とはアフロヘアー(のヅラ)にサングラス、付けもみあげに付けあごひげ、全身を銀色のボディスーツに包み、足元は厚底の靴を履いている。彼はミラーボール星からやって来た宇宙人ということになっている。いでたちやプロフィールがふざけていれば、歌っている歌もふざけている。かつて流行ったダンスミュージックを日本語化しているが、意味は原曲とは全く違い、ただ音の響きを頼りに、歌詞の内容は全てパロディである。ただ単に、彼の歌も笑えるが、原曲を知っていれば、より楽しむことができる。以前いた、ただ直訳しただけの王様とはここが違う。

 冒頭の例え話は新曲の「”ドーム3コ分”ってどれくらい?(原曲:ONLY SO MUCH OIL IN THE GROUND、邦題:限りある世界)」の歌詞からの一部抜粋である。この歌は人間のくらべたがったり、はかりたがる習性を揶揄した歌詞になっている。「タバコの箱を横に置く(大きさを表現するため)」、「おすもうさんの手形に手のひらをあわせてみたりなんかする」といった歌詞も出て来る。そして、サビの部分では「私の事どれぐらい好きなの?」って聞かれて、「宇宙を一単位とすると100万宇宙ぐらい君が好きさ」と答えている。彼(ら)の正体についてはまたいずれかの機会に。