辞書などによると、「古文書などで、名前の下に判を押すかわりに書く、図案化された署名の記号。書き判」、などと説明されている。日本は印鑑文化であるが、かつての偉い人々はこの花押を自らのサインとして使用していた。その名残が今も生きているのは大臣ぐらいである。なるほど、大臣という肩書きも古くは氏姓制度の「大臣:おおおみ」に由来している。閣議などで大臣として署名する場合には花押を用いなくてはならない。

 初めて入閣して、初めての閣議での署名でも皆それらしく花押が書けるのは、猛特訓した成果であろう。名前を崩したようなサインとは違うので、自分で作るわけにもいかず、専門の花押屋さん(そんな名前ではないだろうが)なる人がいるそうだ。普段この人は何をして稼いでいるのやら。内閣改造が近づくと花押の準備をする人がいるらしいが、今頃せっせと練習している人がいるのだろうか?。この花押屋さんが考えてくれたお手本を横に硯で墨を摺りながら夜な夜な練習しているのであろう。書き判と言うからには毎回同じように書かなければならないわけで、その特訓たるやご苦労なことである。