インターネットでは必ずしもカタログを用意していないケースがある。取り扱いアイテムが膨大で紹介しきれない場合や「どこで買っても同じモノは同じ価格」という商品にこの傾向がある。書籍やCDのインターネットショップがこのタイプだ。雑誌の書評で紹介されていながら、店頭にはなかなか並んでいない書籍の購入などで私もたまに利用している。五〇〇円程度の送料が一回の発注で必要になるが、この額を安いと思うか高いと思うか?。遠くの大きな書店までの交通費に手間賃。けど必ずその店に在庫されているとは限らない。あるいは近くの本屋への注文と引取の二度の来店の手間。第一、「秀コラム」本は通販でしか買えない(東京の一書店を除く)。

 通販のおもしろさは自分が思い描いていたイメージと届いた商品を比べる瞬間にあるという話を聞いたことがある。期待外れの場合もその業者を敬遠するだけで、通販の利用自体をやめるようなことはないようだ。カタログ通販やテレビショッピングはプッシュ型のメディアであるため、衝動買いの占める割合もそこそこあるだろう。また、そのような人々が通販のおもしろさに惹かれてこのマーケットを支えているかもしれない。それに対してインターネットでの通販は大半がプル型のメディアだ。必要なモノをより効率良く入手したいという欲求がこのメディアの利用動機であるとすれば、モノを買う行為も主体性を持ち、購入までもプロセスや意識も今度大きく変わっていくことだろう。とは言うものの、人間の心理として「衝動買い」はストレスのはけ口として重要な位置にあるため、その行為自体が消滅することはないだろう。とにかく、買い物が楽しいのは間違いない。

 私が初めてインターネットで買ったものは「博多ラーメン」であった。その後にCD、本、(中古)カメラ、中古のエレキギター、パソコン関連品。オークションを利用したりもしている。最近では「地球ゴマ」、ポストペットグッズなどを買った。もはや、「買い物」かごアイコンをクリックするのにも、すっかりためらいを感じなくなってしまった。欲しいモノを見つけだし、さっさと買ってしまう私の行動を見て、周りの人々は驚くやらあきれるやら。そんなときはこんなおまじないを彼らに紹介することにしている。「『また今度』とお化けは出た例しがない」。

(秀)