せんだみつおがかつて売れっ子コメディアンであったと聞かされても、にわかには信じられない読者も多いかもしれない。何しろ、二五年ぐらい前の話である。タケちゃんマンの「ナハ、ナハ」というギャグももともとはせんだみつおのもの。しかし、特に意味はないようだ。今ではせんだみつおゲームで往時の勢いをしのぶしかないが、我々やさらに上の年齢の者達で「ナハ、ナハ」とそのゲームに興じている様子はちょっと異様である。

 彼の活躍は当時テレビで放送されていた「噂のチャンネル」がきっかけだった。金曜日の夜一〇時からという当時小学生の私にはかなりしんどい時間だったが、起きて見ていた。しかも番組内容はお下劣な内容だある。しかし、それにも関わらず我が家では一家揃ってこの番組を見ていた。

 さて、タイトルの「ちびろく」であるが、これは彼が当時テレビCMをやっていた、明星食品の袋麺タイプのインスタントラーメンである。普通サイズ袋麺の半分の大きさを一個の麺として、これを六個積み上げた縦長のパッケージで売られていた。「パパはちび三、ママはちび二、ボクはちび一。君はちび、いくつかな?」というコピーである。お腹の加減で量を調整できるというコンセプトである。

 その後、みそラーメンの姉妹品も販売されたが、しばらくしてこの商品は市場から消えてしまった。一部の地域ではまだ今でも販売されているとの噂は耳にしたことはあるが、真偽は未確認。全国区からは消えてしまった。しかしその後のミニタイプのカップ麺やビッグタイプのカップ麺の登場という形でこのニーズが現存している事を間接的ながら証明している。「ちびろく」が消滅してしまった理由は良く分からないが、「ちびろく」が「ちびくろ」に似ていたからというんじゃないよね。

(秀)