2日前の会社の帰りに目を付けていた、中古パソコンを買った。値段は7,800円(税別)。しかも今回はノートパソコンである。これだから秋葉原は楽しい。ちなみに店は前回7,000円パソコンを買った店である(第354話参照)。2日前に買わなかったのには理由がある。もう一台めぼしいマシンがあって、こちらは9,980円。スペック的にはこちらが優れているが、ジャンク品であった。ジャンク品とは動作確認もせず、現状のまま持ち帰り、何か不具合があっても店に「一切知りません、ジャンク品ですから」と言われてしまえばそれっきりという大変ギャンブルチックな商品である。

 結局その日には結論を出せず、今日を迎えたわけであるが、この2日間で小遣いが減ってしまい、迷う事なく7,800円のマシンを買う事にした。店ではとりあえず立ち上がる所までの動作確認をやってくれた。古い以外何の問題もないマシンがこの価格というのは魅力だ。五年落ちの非力なマシンであるが、今使っているノートパソコンよりは画面も広いし、cpuも速い。osのインストールなども自分でやらなければならないが、それがまた楽しみでもある。マシンはエアーキャップ(別名:プチプチ)で梱包され、無地の白い買い物袋に入れて手渡された。まるでコンビニの帰りのようだ。まさかこの袋の中にノートパソコンが入っているとは誰も思わないだろうし、ましてやそれが7,800円だったとは思いもよらないだろう。

 数日前からパソコン雑誌を開いてはため息をついている私に、妻は警戒心を抱いている。妻にも聞えるように息子に声を掛ける。「お父さん、パソコン買おうかな?!」。すると、「お父さんの誕生日に僕が買ってあげるよ」と、うれしい事を言う。但し、息子の金銭感覚は非常に歪んでいて、喜ぶどころかこの金銭感覚には不安を感じる。「中古でも良いけどさあ」と言うと、今後は妻が「そんな中古とかじゃなくって、ちゃんとしたやつを買いなさいよ」と、きっと心にもないことを言う。

 これは「買って良い」のサインではなく、「買ってはいけない」のサインである。このあたりが難しい。これは相手も欲しいものがあるときの作戦だ。まさに心理戦である。というわけで、とりあえずはこの7,800円のノートパソコンで楽しもうと思っている。

(秀)