「ぬりえ」とは何よりも人の性格が現れやすい遊びと言える。子供のとき誰しも遊んだであろう、あの遊びを思い出して欲しい。塗り分ける部分の輪郭をゆっくりと縁取りしてから、その中を塗り始める子供。縁取りなど関係なく、乱暴に塗り始める子供。縁取りも最少から最後までやるには相当な辛抱が必要なはず。それを子供に強いるとは、なかなか奥の深い遊びというか、鍛錬である。

 配色なんてキャラクターによってあらかじめ決まっているものだ。私達の年代であれば、ウルトラマンは赤と銀で、怪獣もそれほど難しい色ではなかった。ところが最近はこうもいかない。「ウルトラマンティガ(マルチタイプ)」。けど、これを何も見ずに正確に塗り分ける子供がいるんだろうな、きっと。

 子供達のぬりえが貼り出されているのを見ると、当然だが2つとして同じものなどない。色の濃さや塗り分けの正確さが違うし、配色もまちまちである。同じ絵柄なのにこんなにも色が違うものかと思う。小さい子の作品なんか枠など無視して、しかも単色で塗りつぶされている。これが赤いクレヨンとなった場合は、かわいいはずのキティちゃんも炎に包まれ、まさに地獄絵図の様相である。

(秀)