もう半年近く前の話になるが、チェーンメールで「新しい痛みの単位は『ハナゲ』」というものが巷を騒がした。自分のメールの整理をしていたら、それとそれに対する私の反論のメールが見つかったのでここで披露したい。

 原文の主な内容は

「国際標準化機構(ISO)によれば、1ハナゲの定義は「長さ1センチの鼻毛を鉛直方向に1ニュートンの力で引っ張り、抜いたときに感じる痛み」。大気汚染と鼻毛の成長速度の相関性について研究していた永井花外・室蘭市立医科大学助教授が、2年前、鼻毛を鉛直方向に抜いたときの痛みに性別差や個人差が全くないことを偶然発見したため、この基準が採用された」というものである。

 早速問題点を指摘しよう。

1.新単位は慣例として発見者やその研究の主たる人の名前を取る。よってこの例では「ナガイ」となるのが普通。

2.室蘭市立医科大学は存在しない。

3.1ニュートン(=9.8kg重)の力では鼻毛は抜けないと思う(抜けないほうが痛いかも)。

 続いて最初のメールの続報ということで出回った、会議議事録について。以下原文より、

「以下の国際標準化機構(ISO)の発表に伴い、昨日、東京・国際フォーラムにおいて行われた日本非政府団体連盟主催の標準化単位認定評議会が行れましたので、議事録を送付致します。宜しく御査収下さい。

標準化単位認定評議会議事録

開催日時:11月19日(木)19:30~21:30

場所:東京・国際フォーラム大ホール」

 また、その反論。

1.国際フォーラムに大ホールはない。もっとも大きくコンサートを開くようなホールの名称は「ホールA」。

2.(’98年)11月19日のホールAは某大学の記念式典の前日のため、その準備に使用されていた確率が高い。

 全体的に「国際標準化機構(ISO)」という実在の組織を語る割には、裏取りが不十分な箇所が目立つ。もっともタイトルからふざけているし、永井花外というところで信じる人はいないだろうが、それ以外の矛盾点を探し出すのが謎解きをしているようで、おもしろかったりする。私の推理では最初のメールと議事録のメールの作者は別人の様な気がする。後者は便乗犯だろう。