店でその価格差に迷うものがある。そば屋でのざるそばともりそばの50円の価格差。うどん屋でのうどんとそばの10円の差。喫茶店でのホットコーヒーとアイスコーヒーの価格差50円。逆にきつねうどんとたぬきうどんが同じ値段というのも許せないが。ざるともりの違いは、きざみのりだけでなく、ダシの違いがそもそもはあった。うどんとそばを原料で比較すると小麦粉よりもそば粉の方が高い。そばをそば粉100パーセントで出そうとなると、10円の差では割に合わない。これはそのほとんどが小麦粉でそば粉は色付けほどにしか使用していない証拠である。所詮はうどん屋ということだろう。

 それに比べると、アイスコーヒーがホットより高いのは何となく納得がいく。氷代と手間賃。それ以外に豆の使用量の差がある。アイスにすると味が分かりにくくなるため、豆を余計に使用するらしい。しかし、中には許せない喫茶店のいうのもある。アイスコーヒーのオーダーが入ると、グラスに氷を入れ、冷蔵庫から麦茶入れのようなプラスティック容器(しかも柔らかめで半透明)を取り出すとそこからコーヒーをおもむろに注ぐ。これを見てしまうと、400円のアイスコーヒーも200円しか払いたくない。冷蔵庫から業務用の紙パックが取り出され、グラスに注がれるときもある。こういう店ではオレンジジュースも同様に冷蔵庫から出来合いものが出てくる。オレンジジュースとメニューに書くからにはミキサーで「ガーッ」とやってもらいたいものだ。

 関西圏ではアイスコーヒーに入れるミルクを「フレッシュ」と言うらしい。関西圏を除く地域では通用しないが、地元ではみんなそう呼ぶらしい。どこかの商標なのだろうか。ついでにフレッシュを巡るもう1つの疑問は、そのフレッシュを店員が入れてくれることである。「フレッシュお入れしましょうか?」。「ああ、入れたって」。スムーズにこの言葉が出るまでは大阪でアイスコーヒーは飲めないようだ。そうそう、「レイコー」とオーダーするのは今も有効なのだろうか?。ちょっと照れてしまいそうだ。そんな思いまでして頼んだコーヒーが冷蔵庫から出てきたら、そのときは許さん!