不思議なことに我が家には「夫婦仲が悪くなると電化製品が壊れる」という法則がある。しかもその不仲の度合によって壊れるものも高価になっていく。軽微な場合は蛍光管が切れる程度だが、洗濯機が壊れたりもした。なにもヒステリックになって蛍光燈や洗濯機を投げ合っているわけではない。こんな調子でビデオも掃除機も買い替えた記憶がある。

 「次は冷蔵庫か?」と週末買い物に出るたびに家電売場で冷蔵庫の価格調査を繰り返していたこともある。テレビやビデオ程度の被害であれば「番組が見られない」といった機会損失程度で済まされるが(ましてや家にある2台が一遍に逝くことはないだろう・・・)、ところが冷蔵庫となると中にしまわれている食材達がダメになり、実質的な被害が発生してしまう。「まさか新品なら壊れることはないだろう。早めに買い替えておいた方が安心かな?」。こんな関心で次々と扉を開けたり、引出しを引っ張り出したりしていた。

 そして、今回茶の間のテレビが壊れてしまった。休みで昼間から女房と顔を会わせていれば、テレビが壊れても当たり前と思えるような火種もちらほらある。「買い換えようか」とスーパーに見に行った際、希望機種を巡る意見の対立で、その不仲は最高潮に達した。妻は「少しでも安いもので良い。けど、ワイドテレビ&フラット画面」。私は「せっかく買うからには、それだけではなく、何かしらの先進機能が欲しい」といった具合である。今回壊れたテレビは28インチのワイドテレビであるが、初の2画面対応機ということで5年前に今の倍ぐらいの値段、通常機能機のプラス5万円ほどで買った。私は結構こういうものに弱い。かつては初の(カセットテープの)オートリーバス機能付きラジカセを買ったし、初の腕時計型電波時計も買った。

 結局、テレビは買い換えることはせずに修理をすることにした。メーカーは何かと話題の東芝であったが、電話がなかなか通じない以外、対応は非常に良好だった。モジュール化された基板ユニットを交換して、1万7千円ちょっと掛かったが、おかげで我が家に平和が訪れた。