NHKもBS、しかも夜となると、なかなか砕けた番組を放送している。「BSマンガ夜話(よわ)」というのがそれである。今回初めて見たが、不定期で放送しているらしい、1時間番組である。そのときのテーマは「ドラえもん」だった。番組はレギュラーとゲストがそれぞれ3人ずつ、その日のテーマに関して思いの丈を論理的に語る、堅いのか柔らかいのか、このバランスが微妙で面白かった。

 私が考えた「どこでもドア」の値段は2億円(消費税別)である。これは随分以前からそう決めている。こんなことを思いついたのは自分がインターネットでホームページを持った際に、みんなで実在しないものも含めて、色々なものにオークションで値段を付け、投稿するコーナーをやろうと思い立った。その例題というかモデルケースとして「どこでもドア」に自分なりに値付けしたのが2億円であった。私は今回のこの番組のことを知る以前から、このタイトルでコラムを書こうとタイトルリストに入れていた。ちなみにタケコプターは200万円にした。

 さて、番組のほうに話は戻るが、1時間の間に話題が色々な方向に飛ぶ。ドラえもんの人気は日本国内に止まっていない。しかしその範囲は主に東アジアに限られていて、欧米圏では受け入れられていない、という話が飛び出した。その理由は成長しないのび太を欧米人の感覚では許せないという理由に達した。その一方で東南アジアの熱狂的な人気を裏付ける話をゲストの鴻上尚史が語った。インドネシアで現地の中学生が彼に尋ねたらしい。「日本にはどこでもドアやタケコプターがあるか?」と。すると鴻上氏は「日本にはどこでもドアがある。けど日本円で2億円もするから、あまり持っている人はいない」と答えたらしい。2億円という感覚が不思議なことに私と一致している。中学生はその答を聞くとあまりもの高額にがっかりしたものの、「タケコプターは?」と質問を続けると、「タケコプターは頭に着けて空を飛ぶと、首が引っ張られて痛いので、実際に使う人はいない」と氏は答えたそうだ。