第120話 ■インディーズの叫び

 まさにインディーズ状態である。「秀コラム」Webのことだ。テレビでビジュアル系のバンドでも見て、「あれぐらいなら、俺だって」とミュージシャンを夢見て、バンドを始めたようなもんだ。オリジナルはたくさんあるが発表の機会がない。「しょうがないからストリートで歌うとするか」。しかし、駅前には至る所に先客がいる。しばらく彼らを眺めてみた。「何だオリジナルの曲じゃないんだ」=「リンクばっかりのサイトじゃないか」、けど、そんなところの方がかえって人垣ができていたりする。「おいおい、さっきから同じ歌ばっかり歌っているぞ」=「最近、いつ更新したんだ」と思い、自分も早速歌い始めた。

 けど、なかなか人が足を止めてくれない。初日には仲間を寄せ集めて何となく体裁を保ったが、その友達は今日も来てくれるのだろうか。次ぎなる手は楽器屋の掲示板へのビラ貼り=ホームページ紹介サイトへの書き込みである。これで、ちょっと足を止めてくれる人は増えたがまだまだ満足ではない。とりあえず、毎日ストリートで歌うことが肝心とばかり、サイトは毎日更新することにした。いよいよビラ撒き(メールマガジン)も始めるか??。ついでに、駅前にパソコンを持ち出してストリートで自分のホームページを見せるとでもするか。なんか街頭テレビみたいだな。松戸近辺でそんな人の噂を聞いたらそれきっと私のことだろう。