第1207話 ■7度目の春が来た

 春が来た。春はやはり四月が良いし、新しきことはこの季節にふさわしい。そう言えば、この秀コラムを始めたのも四月だった。早いもので6年の時間が過ぎたことになる。6年と言えば、今春、長男が中学生になった。と言うことは彼が小学一年生のときに始めたことになる。改めて驚く。

 秀コラムの原点とは何だろうか?。それは自分が記憶している懐かしい話を忘れないうちに書き留めておこう、ということだった。テレビ番組であったり、おもちゃであったり。そしてただ、出来事を記述するだけでなく、自分の原体験を軸に記録すること、これも忘れてはならない。そもそもこんなに長くまでコラムが続くとは思っていなかったので、当初予定していたなつかしネタは大まかには書き終えてしまった感がある。しかし今一度思い出し直してみる。30数年前の小学校時代のこととか。

 毎年春の到来とともに、新しき学年が始まる。例えば小学校であれば6度の春。アルバムをめくり、そこにある友達の顔や自分が手に持っているものから、記憶を掘り起こす。そして周辺記憶へと。探せばもっともっと話のネタは見つかるかも。新たなる気持ちで何かを始めるには良い季節だ。6年前もこんな感じで始めたか?。あいにく、よく覚えていない。古いことは結構覚えているのだが。

(秀)