第1364話 ■点取り占い

 みなさんは、「点取り占い」をご存知だろうか?。駄菓子屋で売られていて、占いというよりも「おみくじ」の体裁で、紙を開くと、シュールな占いとそれを説明した、チープなイラスト(イラストが載っていない場合もある)、そしてそれぞれの占いに10点満点の点数とそれを○や●といった、丸印で現わした記号が書かれている。その中身であるが、種々雑多。まあ、対象が子供向けなので、学校ネタや子どもの生活の話ばかりである。何種類くらいあるのか数えたことないが、感覚的には100は超えているだろう。たとえば、「百点をとる」とか、「口笛がじょうずだ」といった感じ。難しい漢字にはフリガナが振られている。

 私が買っていた当時(30年以上前)は駄菓子屋で30円だった。今もこれは製造販売されていて、駄菓子屋などで販売されているが、価格は100円というのが相場のようだ。袋のパッケージの中には、点取り占いのおみくじが、印刷色で8色あり、それぞれが2枚づつの、合計16枚入っている。占いとか、おみくじなのなら、1回に1枚しか引いてはいけないものかもしれないが、子どもにそんなルールは通用しない。一旦袋を開けてしまうと、全部開けてしまうまで気がすまない。何枚入っているかはさておき、一度に消費してしまう。

 もちろん、私は占いなんか信じない。しかし、かつて子どもの頃は占いやオカルティックなものも含め、非科学的なものに何の批判を持たず、信じていたときがある。ただ、この点取り占いについては、そんな気などさらさらなく、ただ、めくって開いて眺めるだけのものだった。

(秀)