第1726話 ■事業仕分け

 国の予算の無駄を削る、行政刷新会議の「事業仕分け」。これを評価する国民が多く、ひいてはこれが内閣支持率にもつながっているようだ。もちろん、私もこの事業仕分けについては支持している。国会会期中でありながら、国会よりも事業仕分けの方がニュースの中心になっていたりする。

 既得権と言うべきか、「これまでこうだったから」という理由で予算編成がこれまで行われてきたのが良く分かった。予算は使い切らないと次年度の予算がもらえないからと言って、本当かどうか分からないが、年度末になるとあちこちで道路を掘り返していたことが如何に馬鹿馬鹿しいことか、改めて腹が立つ。

 一方、何よりも今回気持ち良かったのが、官僚たちの天下り先となっている公益法人へのメスである。ここの人件費が尋常ではなく、しかも嘱託という隠れ蓑を使って人数を誤魔化していたいたことが明らかになり、このポストの廃止が厚生労働大臣の一言で決定した。基金の国庫への返納も、無駄遣いに歯止めが掛かって良かった。

 中には行き過ぎて、本来必要な予算まで削ってしまうかもしれない。しかし、今は世論も味方しているので徹底的にやった方が良い。予算が付かないことで仕事がない公務員がいるとしたならば、公務員の数も見直しをした方が良い。そして仕上げは国会議員の定数削減と歳費削減。そこまでできたら民主党も大したものとして、長期政権が望めそうなのだが。

(秀)