第1924話 ■テレビ番組録画の行方?!

 テレビ番組雑誌の年末年始特大号がコンビニの雑誌コーナーに並んでいる様子を見ると、「ああ。年末なんだなあ~」と思ったものだが、最近はあまりそんな気持ちも起きなくなった。そんな雑誌を買わなくなって久しいから、そもそもそういう雑誌に目が行かなくなっているせいだろう。

 随分以前は、新聞を取っていなかったがために、テレビ番組雑誌は毎週買っていた。それをポンとリビングに置いておこうものなら、先に家人がマーカーペンで線を引きまくっていた。さらに自分がマーカーを引き足して、それに従って録画予約を行うのが、当時の家人の仕事の一つだった。

 今思えば、昔は随分不便で、特に録画したものを見たければ、そのビデオテープを探し出すことすら大変だった。連続ドラマを同じテープに録画することなどほとんどできず、ドラマの録画の前後にその日の前後の番組が録画されていたから。年末となると、新たなビデオテープを買い込んで、年末年始の大量録画に備えたものだ。

 それに比べると今は随分楽になった。録画予約は番組表でできるから、テレビ番組雑誌は我が家では不要となった。見たい番組のビデオテープを探す必要もなければ、ビデオテープを買い求める必要もない。放送時間のズレにも追従してくれるし、二番組同時録画なんていうのも当たり前となっている。おまけに「タイムシフト録画」なんてもので、(地上波)全チャンネルを予約などせずとも自動的に録画することもできる。口コミやネットで話題になった番組を後から見ることも容易だ。

 また、テレビキー局が不正な録画配信を防ぐために、無料(有料のコンテンツもある)で番組をネット配信するようにもなった。もちろんこれは全番組を対象にしたものではない。だがこうして自宅の外部に番組録画のアーカイブがあって、時間など関係なく視聴できるとなると、「タイムシフト録画」も含め、わざわざ自宅で録画をする必要性なんか、数年後にはなくなってしまっているかもしれない。そう思う、年末近し今日このごろ。とりあえずだか録画したいものがたくさん出てきたぞ。

(秀)