第221話 ■決戦は週末に!

 PS2と言えば、ちょっと前までは「PostScript Level2」と私の中では決まっていたが、最近はご多分に洩れず、「プレステ2」となっている。そして、発売から一週間経って、ついに我が家にもプレステ2がやって来た。宅配屋さんが押す、インターフォンの音で目が覚めた。届いた荷物は思ったよりも小さく、出て来たPS2も思ったより小さかった(ビデオデッキぐらいの大きさと思っていた)。そもそも、ゲームにあまりはまり込むタイプではないが、せっかくのPS2に対応ソフトはがないのではあまりにも寂しいため、前日の帰りに「決戦」を買っていた。

 「決戦」とは、戦国シミュレーションゲームを数多く輩出している、光栄の最新ソフトで、メディアはDVD-ROMとなっている。時代は関ヶ原の合戦前後でプレーヤーは徳川家康となって、石田三成などを相手に合戦を繰り返す。折りしも大河ドラマが「葵 徳川三代」で、今まさに放送されている時代の話である。このため、ゲームに出て来る各武将がドラマの俳優達とダブって見えて来る。総大将家康は津川雅彦、しかしゲームの中の彼はすごく若い。秀忠は西田敏行に比べれば随分スマートであるが、ドラマ同様、ゲームの中でも今一つ働きが芳しくない。この他にも蟹江敬三や山下真司、竜雷太の顔が浮かび、三成を攻める時は江守徹の顔がちらつく。

 戦績は五戦全勝。とりあえず、これはこれでいいのだが、一方で、もっと歴史を知っていれば効率良く勝ち進むことが出来るような気がして来た。登場人物のキャラクターや徳川家との関係、忠誠心などのことである。「葵」の1回目に放送された、関ヶ原の合戦シーンをもっとじっくり見ておけば良かった。これは本を買って補うとしよう。それ以上にやり始めたら結構面白く、はまってしまって困っている。土日もだいぶ時間を潰してしまった。子供達は週に2日、それぞれ30分と決められている手前、バツが悪い。しかし、「お父さんだけ、ずるい」と言う子供達には、「悔しかったら、お父さんになってみろ」と応酬している。次はいよいよ大坂夏の陣で真田幸村との戦いが待っている。帰りに本屋に寄って、戦に備えるとしよう。