第230話 ■広告批評

 個人でもホームページやメルマガに広告を付けている人が結構いらっしゃるが、皆さんはどうお思いだろうか?。自分の家の玄関に看板を付けているようで、私にはかなり抵抗がある。田舎にある、ボンカレーやアーススプレーの看板も思い浮かべてしまう。確かに広告料は魅力であるが、スポンサーに気をつかって、書きたいことが書けなくなってしまっては、元も子もない。それに気のせいか、広告の内容もマスコミなどのサイトのものに比べると、個人のページ広告には新鮮かつ面白味のあるものが少ない気がする。そして何より、メルマガを初めて最初にもらったメールに「せっかくコラムを読みたいのに、コマーシャルを見ている様な気になるのも…。広告を付けないで頑張って下さい」と書かれており、改めて決意を固めた。

 広告は確かに情報である。通勤途中の雑誌の中吊り広告では色々と話題を仕入れさせてもらっている。しかし、その一方で街に溢れるおびただしい広告に辟易したことはないだろうか。テレビで見ている時はそれ程気にならないが、初めてプロ野球を球場で見た時は、普段はテレビに映らないあまりにも多くの広告に不快感さえ沸いてきた。Jリーグのユニフォームなんかスポンサー名がデカデカと表示され、チーム名すら分からないものも多い。

 そんな中、もっとも残念だと思うのは大相撲のスポンサーである。呼び出しの背中に「なとり」と書かれている、あれである。最近は「KONAMI」と、ついに横文字まで登場してしまったらしい。このまま歯止めが効かなくなり、外資系の証券会社やマザーズの上場企業のようなところまで、あの背中に広告を出すような時代が来たらどうしよう。消費者金融など飛びつきそうな気がする。そのうち、行司の背中や力士のまわしまでに広告が付くようなことにはなるまいか?。そんなはずはないだろうけど、それはそれで、面白そうな気がする。そのときには是非「ワコール」にスポンサーになってもらいたい。ワコール印のまわし。洒落が利いてて良い。