第259話 ■誕生日の話

 みなさんは誕生日当日に歳を取ると思っているかもしれないが、法律(年齢計算に関する法律、民法143条)的には誕生日の前日の24時の直前に歳を取ることになっている(外国はどうだか知らない)。同じ学年の中で最も早く生まれたことになるのは4月2日生まれである。同じ年の4月1日生まれだと一学年上になる。いわゆる早生まれが4月1日生まれまでであるのは、先程の説明通り、彼らは3月31日に歳を取り、その翌日の新学期に間に合うからだ。「学校教育法」の定めによると、小学校の入学は「満六歳に達した日の翌日以後における最初の学年の初めから」となっている。ちょっと賢くなったかな?。

 さて、かく言う私はこの度齢を重ね、ゾロ目+1となった。四捨五入で30才と言えるのも最後である。同じ誕生日(年は違う)の芸能人と言えば、浜田雅功、泉屋しげる、南こうせつ、それに、水野きみこ(元アイドル歌手)らがそうである。

 東京タワーの展望台などで「あなたの生まれた日の新聞のコピー」を売っていたりするが、その日の新聞(朝刊)には昨日起きたことが書かれているため、本当は翌日の新聞の方が重要かもしれない。小学生の時に地元の図書館に行ったついでに、地元紙のバックナンバーで自分の誕生日のものを探したことがある。テレビ欄が特におもしろかったような気がするが、他のページも含めて、あいにく具体的な内容は全く覚えていない。しかし、ちょっとそこで騒いでいたからかもしれないが「この部屋は中学生以上しか入っちゃダメだ」と、無愛想な係員につまみ出されたことだけははっきり覚えている。けど、生まれた日やその翌日が新聞休刊日だった人はちょっと寂しいなあ。

(秀)