第344話 ■おせっかい

 今クールのドラマで目につくのは、主人公の「おせっかい」ぶりである。「Summer Snow」の夏生(堂本剛)は、たぶん地のキャラクターもあるだろうが、面倒見の良い兄貴を演じるにあたり、かなりおじさんが入っている。「花村大介」の大介(ユースケ・サンタマリア)も「バスストップ」の武蔵(内村光良)も「20歳の結婚」の蓮子(優香)も。彼らもそれぞれ、相当なおせっかいである。主人公ではないが、「Friends」の梨紗(和久井映見)も、やはりおせっかいなキャラクターである。それに、ちょっとストレートではないが、「合言葉は勇気」の仁太郎(役所広司)も最初は自らの意志ではなくとも、周囲に流されながらも、やはりおせっかいの部類に入るだろう。

 中でも、花村大介は無報酬で、しかも所属する事務所を辞めてまで、不当解雇された女性達の弁護を引き受ける程である。こんな感じでおせっかいな人々が揃ったのは偶然なのだろうか?。こんな主人公は決して格好良くない。いわゆるヒーローではない。しかし、それぞれ人間的な魅力には満ちあふれている。こうもおせっかい人間がこの時期まとめてドラマに登場し、人々の好感を得ている。と言う事は世はまさに、おせっかいな人々を求めているに違いない。

 よって、私もおせっかい人間を目指し、毒にも薬にもならなくとも、日々コラムを書くといったおせっかいを続けていこう。さあ、みなさんも勇気を出して、おせっかいな人々を目指そう。まずは「秀コラム」の存在を周りに人々に教えてあげるのが手軽で良いかも。私もうれしいし。