第365話 ■修学旅行の練習

 今回は修学旅行の話を。私の中学校の時の修学旅行は南九州一周旅行であった。市内の中学校は宿泊先こそ違えど、ほど同じコースをまわることになっている。別府(大分)→宮崎→鹿児島の順で3泊4日。今もそうなのだろうか、ホテルの中では体操服。ついでに僕等は坊主頭。今となっては恥ずかしい卒業アルバムである。

 高校では京都・奈良と一見普通に見えるが、その前に高野山で2泊という内容であった。高野山で何をやるか?。答はお勉強である。進学校であったため、こんな時にも勉強をさせられる。宿泊は宿坊と言われる、お寺が経営している旅館の様なものだ。もちろん、寺の敷地内にある。せめてもの救いはこれらの寺にはお墓がないこと。450人が3つの宿坊に別れて宿泊している。夜の自由時間に女子の宿坊まで様子を見に行った友達が息を切らせて戻って来た。その宿坊は竹刀を持った修行僧に守られ、見つかったので逃げ返って来たようだ。

 さて、私が新幹線に初めて乗ったのはこの高校の修学旅行の時であった。そんな話を数年前にしていたら、徳島では修学旅行前に新幹線に乗る練習をするという話題になった。体育館に集められて新幹線に乗り込む練習を何度も繰り返すらしい。先生はストップウォッチを持っている。私達は博多駅から乗るために想像もできなかったが、途中の駅(広島や岡山など)から乗り込むとなると停車時間内に生徒全員が乗り込むことは結構大変なことのようだ。みんなもやった?。