第413話 ■クリスマスの思い出

 このコラムを書いている今宵はクリスマス・イブ。家族で団欒なひとときを過ごした人、恋人と過ごした人、そしてカラオケで「クリスマス・イブ」を熱唱していた人々。様々なイブを過ごされた事だろう。一方、寂しい夜を過ごした人、この夜も働いていた人々、「どうせ日本人の多くは仏教徒なんだから」。そう、あなたは正しい。

 この時期、ちょっとばかし街が活気づくのはやはり楽しい。しかし、なんと便乗商売が多い事か。Kフライドチキンで行列をなしてチキンを買い求めたあなた、お疲れ様でした。しかし、本来クリスマスに食べるのは七面鳥で、それもローストしたもの。フライドチキンは全くの代用品でしかない。サンタの格好をしたカーネルおやじの魔法に掛かってしまったのだろうか?。それにピザも。パーティ=フライドチキン&ピザという図式にクリスマスが合致したためであろう。

 子供の頃のクリスマスの思い出となると、やはりサンタとプレゼントであろう。あれは何歳のときの事だったか?。25日の朝起きると、枕元にプレゼントがあった。プレゼントをもらったのは初めてのこと。靴下の中に森永チョコボールが入っていたが、嬉しさ半分、悲しさ半分。「何とサンタはケチなんだろう」と。そんな幼い私に、心無い兄から「サンタはいない。そのチョコボールを買って来たのは父ちゃん」と、教えられたのはその日のことだった。

 さて、25日はクリスマス。今朝、目覚めたあなたに届いたプレゼントは何だっただろうか?。とりあえず、私からあなたへのプレゼントとしてこの413話目のコラムを。メリークリスマス。