第418話 ■年賀状

 新年明けましておめでとうございます。本年も引き続き御愛読頂きます事に改めて感謝申し上げます。今年も宜しくお願いします。

 さて、今年も届いた年賀状を眺めながら、毎年思っている事を書き並べてみたい。実は「もうそろそろ年賀状なんか無くなってしまえば良いのに」と思っている人、結構多いんじゃないだろうか?。私もそう思っている一人だ。年末の忙しい週末にパソコンを操り、プリンタから次々に出力されるはがきを眺めながら、「これは郵政省とプリンタメーカーの陰謀だ」と思えて来る。

 また仕事が始まれば毎日顔を合わす間柄なのに、妙に硬かったり、よそよそしかったり。その一方で、中には随分しばらくぶりの相手もいて、ここ数年年賀状のやり取りだけの場合もある。それなのに、「旧年中は大変お世話になりました」とか「今年も宜しくお願いします」、なんて文字がむなしく踊っている。書き添えられている手書き文字の「今度遊びに来て下さい」、「今度一緒に飲みに行きましょう」というのもどこまでが本気なのか悩んでしまう。

 相変わらず、家族の写真や子供の写真の年賀状も届く。さぞ自分の子供をかわいいとお思いのようだが、それは身内だからそう思えるだけで、他人の子供となると見せられる方は必ずしも同じ気持ちではない。その証拠にあなたに届いた子供の写真付きの年賀状を見てごらん。この様な写真年賀状は親戚関係など、10枚程度でことが足りているような気がする。わざわざ何十枚も作っていただくまでもない。それと、わざわざ子供の年齢や学年を書いてあったりする。「こんなに大きくなりました」とでも言いたいのだろうが、もちろん、私はその子に一度も会った事ない。

 今回からかつての上司に教わった方法を実践している。それは上司や先輩といった目上の人には元日に届くように年内に年賀状を出しておくが、それ以外は届いた順に返事を出すというもの。数年経つと徐々ではあるが年賀状の枚数も減る事だろう。