第47話 ■教師ドラマ

 「グレート・ティーチャー・ナオミ」。そんなタイトルではないが、現在フジテレビで放送されている、「ナオミ」はかつて反町主演でドラマになった「GTO」のそのまま女教師版と言っても過言ではない。どちらも破天荒な過激で落ちこぼれ教師という設定である。また、教頭や教務主任が意地悪な設定はお約束の通りで、古くは「坊ちゃん」にまで遡れるかもしれない。別に藤原紀香に惹かれているわけではないが、毎週欠かさず、ビデオに録ってまでも見ている。別に教師をテーマにしたものでなくても最近のフジのドラマにはこの手の雰囲気のものが多い。強い、破天荒な女性が主人公のドラマのことである。「ショムニ」、「板橋マダムス」、「お水の花道」。世はこのような女性を求めているのだろうか?

 藤原紀香演じる、ナオミは私生活が一切明らかにされていない。これまで数多くの学校で問題を起こしてクビになった過去についても、噂としては出て来るが具体的な内容やシーンが出て来ることはない。どんな所に住んでいるのかも明かさず、トレンディドラマと比較すると極めて謎めいていて、新鮮な所もあったりする。しかし、視聴率という点ではどうも伸び悩んでいるらしい。やはり女優というよりもモデルやコマーシャルタレントにとどめておいた方が良かったのだろうか。全体的に今クールはドラマの出来が良くない。野球中継で開始時間が不規則になるなど、ドラマの立場が弱い季節のため、士気が上がらないのか、手を抜いているのか。

 そう言えば金八先生が秋から復活するらしい。初回シリーズからはもう20年である。こうなったらライフワークとして続けて、「3年B組 金八先生」なんてけちなことを言わず、「桜中学 金八校長」まで続けて欲しいもんだ。