第470話 ■カルトQ

 連日の秋葉原での途中下車。先日の中古ノートパソコンはOSのインストールも完了し、良い感じで動いている。中古パソコンを扱っているソフマップでは七、八〇〇円どころか六、八〇〇円のノートパソコンも大量に販売されているのを発見し、ちょっとそわそわしてしまう。新しい機種よりもこんなチープなマシンの方がいろいろと楽しかったりする。そのうち、もう一台買って、Linuxマシンにしようかと計画している。

 そして、久しぶりに「じゃんがららーめん」を食べながら、カルトQのことを思い出した。じゃんがららーめんとは秋葉原に本店を置く、行列のできる九州ラーメンの店である。一方、カルトQとは約一〇年前にフジテレビで深夜(その後プライムタイムの昇格)に放送されていた専門分野に特化したクイズ番組である。「東急ハンズ」や「スニーカー」、「アップル(コンピュータ)」などという、毎回一つのカテゴリーの問題だけをその道のカルトな回答者が競う内容であった。「熱帯魚」の回では、当時住んでいた近くの熱帯魚屋(?)の店員が優勝したらしく、店頭に大きく貼り紙が出され、記念セール開催までの騒ぎであった。

 もちろん、「ラーメン」の回もあった。その中でラーメン屋の主人の写真を見て店の名前を当てるものがあり、正解者は「(主人ではなく)店の壁で分かった」とコメントした。また、スープを飲んで店の名前を当てる問題では、正解を出せなかった回答者が「味が変わったなあ」と(負け惜しみ、言い訳かもしれないが)コメントしたりした。

 出題内容といい、それに答える回答者の知識といい、見ていて役に立つようなクイズ番組ではなかったが、そのバカバカしさを洒落として真剣に取り組み、そこでの優勝を最高の名誉とするあたりがなんとも面白い。単に高額賞金だけで視聴者を煽る昨今のクイズ番組に比べれば企画力の面で断然に優れていたと思う。さて、あなたの得意分野は?。

(秀)