第1960話 ■総選挙でお騒がせな人々は?

 風雲急を告げ、国内政治は解散総選挙に向け走り出した。解散の目的、大義についていろいろと批判的なことを言う人がいるが、選挙は戦いなのだから、法とルールに則って、最も効果的なタイミングで戦いを仕掛けるのが、勝つ、または大負けしない点では最も重要なことである。このことを正しく理解していないから、冒頭のような言葉が飛び出したり、せっかく政権を握っていても、そのタイミングを間違って、下野してしまった党首たちの顔がちらつく。

 民進党が新体制で躓き、国民ファースト系も準備不足の今が与党にとってはチャンスである。おそらく、投票率は低く、組織力を持ったところが有利。支持政党なし、の浮動票はその受け皿がなく、その多くは棄権者になることだろう。衆議院の任期は4年となっているが、実際に任期満了で総選挙が行われたことは、現憲法下では1度しかない。ほぼほぼが解散による総選挙で、平均すると2.7年の間隔で総選挙が行われているらしい。

 ワイドショー的には、お騒がせな議員たちの動向に注目が集まることだろう。露出度が増えても票には結びつかず、むしろネガティブキャンペーン。そんなときに暴言傷害の疑いがある豊田議員がテレビに出始めた。次の選挙にも出るらしいが地元の有権者はそっぽを向いている。山尾議員も禊として支持を回復するには時間が足らず、一線を退く可能性が高い。「保育園落ちた、日本死ね」、もとい「選挙落ちた、○○死ね」、彼女の怒りの矛先はどこに向くだろうか?。

 「今井絵理子はどうなの?、今回選挙に出てないの?」と言う人が少なからずいそうな気がする。ワイドショーでちゃんと説明して欲しい(今井絵理子は参議院議員で、衆議院選挙の対象ではない)。そんな視聴者は投票に行くのかな?。多分行かないと思う。もっと言うと、街頭でインタビューを受けて、したり顔で答えている人もほとんど行かないと思っている。

(秀)