コラムのデパート 秀コラム

第1200話 ■ライブドアの扉は?

 ライブドアの堀江社長、ホリエモンをここのところマスコミで見ない日はない。フジテレビを除き、他の民放によく出ている。それが自らの好感度を下げているにもかかわらず、彼はそれをやめようとはしないようだ。中には世論調査で「堀江社長(ライブドア)を支持するか?」と聞いている馬鹿なところがあった。別にライブドアの株主に聞いているわけではなく、一般市民に対してである。相手がこれでは、支持されようとされまいと、経営にも株価にも直接的な影響はない。

 「支持するか?、支持しないか?」ではなく、所詮、「堀江社長(ライブドア)(のやり方)が好きか?、嫌いか?」でしかない。支持とか不支持といった判断ができるほど、彼や彼の会社を知っている人がそれほど多いとは思えない。そして、「不支持」の方が「支持」を上回った。要は彼(のやり方)を嫌いな人の方が多かったということである。

 その原因の大多数はマスコミの誘導にあると思う。週刊誌やタブロイド紙では見出しを見るからに彼のバッシングばかりで、彼を擁護するものは見ていない(実際はあるかもしれないが)。この理由はひがみ根性にあると思う。サクセスストーリーが気に入らないのだ。それとテレビで見る彼の姿に謙虚さがないために、嫌っている。「支配」という言葉と「時間外取引」という言葉も大きなマイナスとなった。

 何も彼はフジテレビとだけ戦っているわけではなく。マスコミと世間をも敵にまわしてしまっている。直接的に株価に影響が出なくても間接的な影響は軽視できない。彼がテレビに出るたびに度を増していく。なのにそれをやめようとはしない。その理由が私には分からない。

 一方、フジテレビも脇が甘い。ニッポン放送を子会社化するためにTOB(公開株式買付)を行っていたわけだが、当初の目論見の過半数の株式取得の計画はちゃんとできていたのか?。慌てて過半数の目標を25%に変更したところを見ると当初の目論見はザルだったようだ。婚約者をいきなり横取りされた感じかな?。こんな例えしか思いつかない。そうこうしている間にライブドアのニッポン放送株の持ち株比率が40%を超えたそうだ。やじうま根性で眺めていて多少は楽しめる。

(秀)

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