本日、自民党の新総裁が選出される。麻生太郎幹事長が新総裁に選出されることは間違いない。彼にとっては満を持しての総裁就任となる。それにしてもこれ程茶番な総裁選はなかった。当初から出来レースや消化試合などと呼ばれていた。総裁になれないと分かっていながら、どうして出馬するのか?。大人しくしていて、次の内閣での入閣を待っていた方が得なのではないか?。
ニュースで流れる、総裁選挙の模様を眺めると腹が立った。リーマンブラザーズ証券の経営破綻、事故米の不正転売問題とこの間国民生活に影響を与える事件が起きていながら、与謝野経済財政相が途中地方での演説を取りやめて東京に戻ったのを除き、5人の候補者たちはまるで仲良しクラブのように和気あいあいと、緊張感のない姿を晒していた。福田総理も辞任会見以来存在感がない。むしろこちらが消化試合だ。もしこの時点で、首都圏での大地震が起きたとしたら、果たして政府は機能できるのか?。
さて、関心は解散・総選挙の日程だ。臨時国会召集の冒頭での解散か、それとも補正予算の成立を待っての解散か?。いずれにしても国民の利益ではなく、党利党略にて決められることになろう。そして与野党の逆転はあるのか?。情勢は極めて自民党に不利だ。私には短命な総理総裁になりそうな気がして仕方がない。
私の観察によると、更なる次の総裁を狙うものは今回の総裁選には出馬していない。
(秀)