兵庫、大阪を基点とした国内の新型インフルエンザ感染の話。まあ、こういって呑気にコラムなんぞを書いていられるのも、その毒性が弱く、季節性のインフルエンザ程度ということに他ならない。そんな中、個人的な感じとしては感染が判明した患者数の増加が思ったよりも少ない気がする。今現在、その数186人。ゆっくりだ。その一方で奈良県では学校を休んだ生徒数が千人を超えていたという報道との差異が気になる。認定こそされていないものの、実際にはかなり広まっているのではないかという危惧がある。
そのゆっくりさであるが、意外にも兵庫、大阪の県外での感染が報告されていない。最初の報道から一両日中にでも関東上陸かと思ったが、まだそのような報道はされていない。けど、実際には新幹線によってウイルスが運びこまれているのではなかろうか?。そして私が通勤で利用している品川駅で撒かれていたりして。
可哀想なのは修学旅行を楽しみにしていた生徒達である。関西へ行ったり、関西から出掛けたり。大阪の中学生が修学旅行出発当日、駅に集まっものの、東京への修学旅行を中止して、そのまま引き返したらしい。呆然とする生徒、泣き出す生徒。「なんでやねん」という彼らの声が、新聞の活字になっていたいたのにはちょっと笑った。けど何年後かに同窓会で集まったときに、「あのとき、新型インフルエンザで修学旅行が中止(延期)になったよな」って思い出話になるよ、きっと。
また、休校になった高校の生徒がカラオケに行っているという問題も報告されている。自宅待機のはずだが、これでは創立記念日ばりの単なる休みだ。カラオケルームの密室の中にウイルスが持ち込まれている可能性も否定できない。店にとっては客単価も安く、招かざる客のようだ。
総じて過剰反応である感は否めないが、今般の高度に発達した社会環境においては初めての経験である。毒性が弱かったことがせめてもの救いだ。しかし、本来予定していた鳥を基点とした新型インフルエンザの危機が無くなったわけではない。練習程度と思っておくのが正しいのではなかろうか?。
(秀)