どうしてこんなに時が経ってしまうのが早いものかと思う。今年ももう残すところ2ヶ月あまり。そう思うからには1日や1週間の経過も早く感じる。以前は平日毎日コラムが書けていたし、本も読んで、ドラマを中心としたテレビ番組も結構見ていた。今となっては、何故かつてこんなことができたのか、さっぱり分からない。
さて、最近はめっきり見るテレビ番組も少なくなってしまったが、そんな中、今クールのドラマでは「JIN−仁−」(日曜日21時:TBS系)が結構面白い。主人公の南方仁は現代の脳外科医である。演じるのは大沢たかお。それがどういうわけか身元不明の患者が病室を抜け出し、それを見つけて追う南方が非常階段から転落して、目が覚めてみたら幕末の江戸にタイムスリップしていた。タイムスリップした理由も身元不明の患者がこのタイムスリップに何か関与しているのかも(多分関係ありそうだが)まだ分かっていない。
彼はたまたま緊急の手術道具も手に掴んでタイムスリップしていた。この道具を使って、環境が悪く、不自由な状態ながらも手術を行って、当時の医術では到底助からなかった2人の命を助けた。しかしこのことが、人の運命を変え、歴史を変えるのではないかと懸念を抱く。折しも時は幕末。江戸の街で坂本竜馬とも出会っている。もうこれ以上歴史を変えてしまうことには関わらないと決意するも、流行のコレラに罹った少年を助けようと翻意し、周りのコレラ患者も助け出す。
医術ドラマに時代劇(しかもファンの多い、幕末)、それにタイムスリップというSFの要素も加味されている。これらがそれぞれ関わりながらも最後には納得の行く形で収束し、詰め込みすぎで、散らかしっ放しのドラマにならないことを願う。見どころはやはり南方と坂本竜馬の運命との関わりだろう。
(秀)