基本的にドメイン名というのは、アルファベットや数字の羅列で、この文字列は記号でしかなく、その文字列が持つ意味はドメイン名としては意識されていなかった。だから商標や会社名のドメインも第三者が取得することが出来た(最近はちょっと違う)。それに記号の羅列であるので、公序良俗に反する言葉であってもドメイン名として登録は可能である。特に日本語が理解できない外国のドメインならなおのこと。
そういうわけで、いろいろと変な名前のドメインが存在するのも事実である。baka.ne.jp。こんなドメイン名も存在する。見つけたのはある日の午後、オフィスのゴミ箱に捨てられたお菓子の包装袋に目が止まった。http://www.baka.ne.jp/。その菓子メーカーオフィシャルサイト名である。会社名は株式会社栗山米菓というがヒット商品の「ばかうけ」という煎餅にちなんでこんなドメインを取ってしまっている。しかもco.jpではなく、ne.jp。
本当はbaka.co.jpを取りたかったかもしれない。しかし、baka.co.jpは既に先取されていて、やむを得ずne.jpにしたのだろう。これはネットワーク事業者でしか取得出来ないドメインだ(まあ、いろいろと裏はありそうだが)。もし、ネットワーク事業者としてこのドメイン名を開放するならば、ぜひ、申し込んでメールアドレスを頂戴したい。
tottemo@baka…、mottomo@baka…、omaega@baka…、yakusha@baka…、数え上げたらきりがない。しかし、きりがないところに、ドメイン名は覚えて貰えても、肝心の前の部分を覚えて貰えない可能性が高い。tottemo@baka…宛てのメールが間違ってmottomo@baka…に届くのかもしれない。できればもっとシンプルに、baka.jpという方がわかりやすいが、これではあまりにも日本一のバカみたいでちょっと気が引ける。まあ、いろいろとこんなことまで考えてみたりもしたが、何の得にもならないこんな無駄話のことを「馬鹿話」って言うんだよね。
(秀)