通常国会の召集を前に、今年は衆議院の解散があるのかどうかが、国内政治の大きな関心事となっている。「解散は考えていない」と繰り返し語る総理であるが、彼の約束などもはや信憑性がない。せめてもの救いは公約違反の嘘に比べれば、解散に関する嘘の方が、世間的に許容されていることぐらいか。ただ、この経済情勢下で打って出るだけの好材料など何もない。
さて、話は大きく変わるが、本日我が長女は小学校の社会科見学で国会周辺の探索に出掛けている。就職するまで田舎で育った私には、「国会議事堂見学」など夢のような話だ。正直、ついて行きたいぐらいだ。「国会議事堂前駅」まで電車で乗り換えなしで行けるため、数人ずつのグループに分かれて行くらしい。
「会社休んで、行ってみようかな?」とか、「会社抜け出して、行ってみようかな?」と思ってみても、あいにくそんな予定は立たなかった。娘のことが気になるのではなく、単に国会周辺を自分も見学したいのだ。私は(と言うか、世の多くの人がそうだと思うが)国会議事堂の見学など行った事がない。一般でも見学は可能だが、それよりも小学校の見学という方が幾分楽しそうだし。そんなことはフジテレビなど、お台場周辺を探索した長男の社会科見学のときにも思った。
国会議事堂の後、憲政会館にまわり、それから最高裁判所や霞ヶ関の官庁街を見学するコースだ。ひょっとすると、子供達のお父さんの中には官庁に勤めている人がいたりするかもしれない。格好良いなあ。文部科学省の高級官僚だったりしたら、引率の先生もきっとビビってしまうことだろう。しかし、なんと言っても一番格好良いのは、お父さんが国会議員というパターンだろう。国会はやっていなくても、議員会館は議事堂のすぐ隣だ。
2年後には長男もこの社会科見学に行くことだろう。年内の衆議院解散はさておき、2年以内に総選挙が行われるのは間違いない。別にそのことに深い意味はないが。
(秀)