麻生内閣がスタートしたが、注目の内閣支持率は各紙バラツキはあるものの、軒並み40パーセント台後半と、50パーセントには届かず、予想外の低さとなった。閣僚の顔ぶれ如何というよりも、現状の経済状況に対する反応が出た数字ではないかと私は思っている。当初のご祝儀支持率を追い風に解散総選挙を仕掛ける算段は果たしてどうなることやら。ここまできたら、解散やむなしだろうけど。
今回の閣僚の顔ぶれを見てみると、あまりにも華がない。唯一のサプライズと騒がれているのが小渕優子代議士の入閣ぐらいだ。けど、少子化対策担当大臣ってどうよ。遡ってみると小泉内閣の時から少子化対策担当大臣が設置されているが、これといった成果を実感したことがない。少子化対策として政府があるいはこの大臣が何かをやってくれた記憶がない。ということは、あっても意味がないポストにしか思えない。
直接の省庁を持たない閣僚を特命大臣と言うらしい。○○担当大臣というのがそうだ。直接の組織を持たないので、活動がうまく行かないのかもしれないが、そんな中途半端な状況なら、そのポストはいらないんじゃないかと思う。
思い起こせば、こんなポストがあった。「再チャレンジ担当大臣」。安倍内閣の時の特命大臣だ。もう笑うしかない。安倍内閣の目玉だったはずだが、誰がその担当大臣だったか、調べてみたけど、私にはよく分からない人だった。もちろん、成果なんか何もなかったと思う。
閣僚の数が多いと、放言、暴言による野党や国民からの追及といったリスクも増す。そうでもしないと存在感を発揮できないとしたら、それこそそんな大臣なんかいらない。
(秀)