高校を卒業してから、早35年。5年前に地元で大掛かりな記念同窓会(同期会)を行って以来、5年刻みの今年は東京での同窓会を行う予定で、年明けから準備をスタートしていたが、この新型コロナウイルスの騒ぎにより、期限を定めず延期になってしまった。
その実施予定日がちょうど先週の土曜日で、延期になったけれど、せっかく連絡網が再構築できたので、この日に合わせて、有志でオンライン同窓会をやろうと言うことになっていた。地元のメンバーもいれば、東京近郊のメンバーもいるし、北は北海道、南は沖縄、さらに遠くは早朝のドイツからの参加も得られた。そもそもの同窓会の幹事会も今春からはオンライン会議で実施していたので、いきなりという抵抗感はあまりなかったと思う。大きなトラブルもなかった。
リアルな同窓会に対し、「気の知れた仲間内で飲む方が楽で良い」なんて話をしばしば聞く。けど、同窓会には同窓会の醍醐味ってもんがある。数年ぶり、数十年ぶりに会える楽しさは、居酒屋のテーブルでは到底おさまるものではない。実際には、在学中には話したこともない人と新たな友人関係ができて、仕事の話などもしたりする。
さて、我らのオンライン同窓会。前回の大同窓会から、私から見て5年ぶりの人もいれば、そのとき参加したはずながら、そのときは規模が大きかったので、話すことはおろか、同じ場所にいたことすら気づいていなかった人と、卒業以来の再会というケースもあった。
「オンライン同窓会」って、最初は「オンライン飲み会」の同窓会版と思っていたが、それは違っていた。オンライン飲み会はいつも見なれたメンツで構成されていることが多い。日常のオンライン化である。一方、オンライン同窓会は、同窓会という非日常の、オンライン化によるさらなる非日常化だった。
私は自著「同窓会をやろう!」の中で、リアルな同窓会をオンラインで中継し、遠隔地でも雰囲気が楽しめるようになる、と書いていたが、その予想を遥かに上回り、全体がオンラインになってしまった。一方で、リアルに会いたいね、という願いは尽きない。オンライン中継することで、逆に「参加すれば良かった」と思う人が増えるはず、と本には書いておいた。
次は「来月」、「忘年会」なる声も挙がっている。次はもっと参加者を増やそうと参加者各自の思いは高まるが、あまり人数が多いとやりづらい感じもある。もうちょっと経験を積んで、このあたりのノウハウをまとめてみようと思う。小中学校の同期会もこのスタイルでやってみようかな?。
(秀)