今日は、「秀コラムの日」である。1999年のこの日に秀コラムはスタートした。
さて、世の中わからないことにも相手なりの理由があるはず、という話題から。新型コロナウイルスの感染拡大はなかなか収まらず、前回の緊急事態宣言解除後のリバウンドか、第4波の到来かとヤキモキしている人も多いはず。「いっそ、緊急事態宣言出せよ!」と言っている世の人々も多いだろうが、政府や総理の考えは如何。
私の場合、自分がわからない事象が起きている場合、自分が分からないものの、何らかの理由があるからと考えるようにしている。ある人の考えはその人には有益で、合理的かもしれないが、別の人にとってはそうとも限らない。どちらの意見が多いかで決めるのが一見民主的かもしれないが、政治の世界には我々の考えがおよばないことが多い。「何やってんだ!」と言ってはみても、相手にはまた別の考えや理由がある。もちろん、それを知ることができない場合もあるし、知ることができても、それに賛同できるかどうかはまた別問題である。ただ、何かしらの理由が存在しているのは明らかであり、それを考えてみようと私は試みる。
しかし、ネットの世界に情報を求めると情報が偏ってしまうことが起こりがちらしい。ネットでの検索で使用した用語やその結果に表示された候補から選択したものの傾向から、次第にその指向に沿った情報が表示されるようになるというものだ。実際に検索結果の順位がこれによって変化しているとは(現時点では)思えないが、AIが指向に合わせて情報を表示するようになってきているらしい。これを「エコーチェンバー」という。そうなると自分と同じ考えの人が多数であるかのような錯覚を感じてしまう。
だからこそ、自分の考えが正しい、などというフィルターを無くして、自分が逆の立場だったら、と考えるように努めている。それにしても新型コロナウイルス絡みの街頭インタビュー、何の意味があるんだろうか?。こればっかりは取材意図がよくわからないままだ。
(秀)