さあ、解散総選挙だ。郵政民営化関連法案はおそらく参議院で否決されるだろう。そこで小泉総理は衆議院を解散するはず。それにしても小泉さんは意固地だ。ここまで事態が苦しいのに、継続審議といった逃げを打たない。まさに、当たって砕けろである。そして砕ける事だろう。解散をちらつかせれば、無理が通ると思っているなら、この際、目にもの見せてやった方が良い。
どうして参議院でこの法案が否決されると衆議院を解散しなければならないのか非常に分かりにくい。衆議院で否決→衆議院解散なら、まだ分かりやすいし、解散よりも内閣総辞職が筋ではないか?。そもそも郵政民営化の是非、メリット、デメリットが分からないままだった。解散後の総選挙で自民党は大負けするだろう。与党からの転落。まあ、それで自民党議員を恫喝しているわけであるが。何故そんな道を選ぶのか?。国民がこの時期に郵政民営化を願っているわけではない。誰のための郵政民営化か?。それはアメリカに対する公約である。日本最大の金融機関を民営化し、アメリカの参入を認める約束だ。
さて、選挙であるが、争点は郵政民営化なんかどうでもよく、(とりわけサラリーマンの)増税問題。それと政権の選択になる。民主党にとっては千載一遇のチャンス。小泉総理の自滅で棚ボタ状態で政権が転がってくる。それにしてもスターがいない。岡田総理?!?!。これでは迫力不足。かつて自民党政治を解体へ追いやり、連立政権樹立の立役者となった小沢一郎はどうだろうか?。世間の関心はいかほどか分からないが、ここに来ての政局に私は大いに関心がある。否決→解散、大いに結構。財政再建問題について大いに議論してもらいたい。構造改革、骨太の改革、などの言葉は結局空しいまま。痛みだけは確かにあった。もはや小泉さんも過去の人同然。
(秀)