首都圏ではリクルートが週刊で発行している「R25」というフリーペーパー(無料冊子)が一部の間で愛読されている。駅などの特定のスタンドに毎週木曜日に置かれていて、それを各自がもらっていく。R25というネーミングは映画である「R15指定」のように、○歳未満禁止、というやつで、その名前の通り、20歳代後半以上(の男性)をターゲットにした情報誌だ。私はこのR25をほぼ毎週入手してざっと目を通している。
さて、話は大きく変わるが、私また自費出版で本を出す決意をした。今度は得意分野の「懐かしネタ」を集めてみた。昭和懐古記である。よって同年代が最も楽しめる構成となる。そこでネーミング、「R35」。35歳以上じゃないと本当の面白さは分からないだろうと、こう名付けてみた。
昭和が日に日に遠くなり、懐古的な「昭和ブーム」というのがあるが、その中心は昭和30年代がほとんどだ。そういう意味で自分たちを「遅れてきた世代」と思っている。30年代から残ったモノたちに囲まれて、僕らは成長していったが30年代のことはあいにく知らない。だから30年代とはちょっと違った、40年代から50年代に少年期や青年期を送った僕らには僕らなりの昭和の記憶があり、それを記録として振り返ってみようと思っている。
現在原稿の校正中であるが、これまで書いてきたものから懐かしネタを集めてみたら、時系列的に見て、空白期が存在することに気が付いた。それとともに自分の昭和に対する記憶や思いはこんなものでは不十分だと思えてきた。それについてはこれから書くしかない。同年代でない人にも楽しんでもらえる内容にする必要もある。進捗は追ってお知らせする。
(秀)