最近は「ガチャポン」または「ガシャポン」と呼ぶケースが増えたが、これらはおもちゃメーカーのそれぞれ商標らしい。音の感じからすると私は前者の方がより良いと思う。私が子供の頃はそんな呼び名はなく、ハンドルを捻るときの音から、ガチャガチャと呼んでいた。確かにハンドルは一度には回せず、途中で持ち替えての2動作になる。
私はスーパーカー消しゴムのガチャガチャにはまった。小さいながら、よく見ると本物の特徴を良くつかんで、デフォルメされて再現されている。けど、この消しゴム、全然消えない。むしろ紙を汚してしまう。同じ形ながら、色違いのバリエーションなどもあった。私はダブってしまったスーパーカーの消しゴムを集めて、それを接着剤でくっ付けて、大きな一つの塊にして遊んだ。続いて、怪獣消しゴムにちょっとはまって、筋肉マン消しゴムの頃には、私は現役を退いていた。
何が出るか分からないから面白い。これがガチャガチャの醍醐味だ。だから、カプセルを空けるときが楽しい。友達数人と顔を寄せ合い、「やったー」とか、「ちぇっ」とか声が出る。一番最悪なのは持っているものが連続で出てきたりしたときだ。早速トレードに出されたり、人にあげたりする。けど、それは不人気だったりする。
最近は100円または200円のものが多いが、昔は10円、20円のものがほとんどだった。もちろんカプセルも小さい。ハンドル部の上の溝に10円玉、またはそれを重ねて入れ、ハンドルをガチャガチャと一回転回す。ガチャガチャは子ども達にとって、流行を生み出すメディアの一つでもあった。
(秀)