この原稿は30日、会社帰りの電車の中で書いている。月末にも関わらず、仕事を早めに切り上げて、これから行われると思っていた、政治ドキュメンタリーショーの「衆議院本会議」を見ようか、それとも、帰りの電車の中でワンセグでも良いかな、と思っていたら、例の税制改正関連5法案は既に5時前に再可決を済ませてしまっていた。「どうしてゴールデンタイムにやらないんだ!」。私は怒りの方法がだいぶずれている。
さて、これにより明日からのガソリン値上げも決まった。いろいろと混乱があり、再び値段が戻る(高くなる)ことで怒っている人もいるが、今回の暫定値下げで多少は恩恵を受けた者としては、むしろありがたかった。そもそもガソリン税がなかった1ヶ月間が異常であって、車に乗る者としてはそれなりの負担を行うのは当然のことだと思っている。
「ガソリン値下げ隊」は結局、完敗であった。別に1ヶ月の日切れも彼らの働きによるものではない。むしろ、今の段になって、「ゴールデンウィークに水を差す値上げ」といった活動をしてみても、それは駄々っ子と同じだ。しかも民主党は税収不足に対する具体的で、かつ実現可能な対案を示すことなく、ただ反対を唱えただけ。これでは共産党と同じだ。とりあえず、税収不足を理由とした自民党に分があったと思う。
別に私は自民党支持者ではなく、むしろ反自民の立場を取っている。しかし、ここのところの民主党のやり方にはまったく賛同できない。何よりも今日の再可決が行われた本会議に揃って欠席している。彼らが言う「徹底抗戦」とはこの欠席のことか?、それとも議場に入る議長を体を張って阻止するだけのことか?。茶番だ。同様に、他の欠席した野党の責任も重い。(野党は共産党だけが出席して反対を表明)
何故本会議を欠席するのか?。本会議の場で堂々と反対を表明し、その数の差を国民に示すべきだ。「残念ながら、これだけの議席数の差があって、与党を止めることができませんでした。ですから次は選挙で勝たしてください」とでも言えば、国民の心象も変わってくることだろう。国民の多くは衆議院における与党の圧倒的他数をもはや歓迎していないと思う。
結局、今回の法案成立を阻止できなかったことに対して、民主党は国民に対して詫びる気持ちはあるのだろうか?。それとも責任を与党に押し付けて、いつものようにうやむやしてしまうのか?。民主党は今のような状態では、いくら内閣の支持が低下しようとも、政権与党には絶対なれない。逃げるな!民主党。
(秀)