第1691話 ■解散で万歳

 本日午後の衆議院本会議で衆議院が予定通りに解散され、これまた予定通りの日程での公示と投開票が決定した。今回の選挙は政権選択選挙になる。このまま自民党を中心とした連立政権を選ぶのか、それとも民主党に政治の舵取りを一度やらせてみるかの選択になる。民主党が大躍進し、自民党が惨敗を喫するのはほぼ確実だが、民主党が自公以外の連立で政権を樹立できるのかが注目される。

 政権選択選挙となると、直接政権に関与することのない政党の苦戦が予想される。結果、連立政権となって与党になるにしても、社民党や国民新党に積極的に票を投じる「支持政党なし」の人はほとんどいないだろう。「蟹工船」の効果で入党者が多少増えたところで、政権に与することがほぼありえない共産党も東京都議選時同様に苦戦が予想される。ただ、与野党の勢力が伯仲し、共産党が選挙後のキャスティングボートを握る可能性は高い。

 テレビで各党の幹事長、書記長クラスが中継で出て、キャスターの質問に答えていたが、やはり小政党は言うことがピンボケであった。政権選択に埋没しないようにとの配慮だろうが、あまりにもその内容が馬鹿げていた。「憲法9条を守り、平和外交」、「小泉構造改革の是非を問う」、「郵政改革の見直し」など。こいつらには緊張感がないようだ。そんな尺度で国民は投票先を決めたりはしない。

 ところで、解散時の風景は何回見ても異様である。あの万歳三唱。この理由について考えてみた。正解かどうかは分からないが、私が推理するには、衆議院の解散は憲法に基づく、天皇の国事行為として行われている。そして、「詔書」を議長が代読する。だから、天皇の詔勅を頂いて、それに対する万歳三唱ではなかろうか?。

(秀)