封切りから時間が経ってしまったが、もちろんこの映画は封切り初日に見てきた。1年がかりの3部作とあって、都度都度ずいぶん待たされた感じがあったが、結果としてはちょっと期待を裏切られた感じの感想となった。
話がスムーズにつながらないところがいくつもあった。第2章から大きく話が飛躍し過ぎているところもあった。思うに、時間が長くなり過ぎて、カットしたところが相当あるのではないかと、推測される。原作を知っている人は、点をつなぐことができても、その知識がないと、ストーリーに追いつかない可能性がある。例えば、カンナが「氷の女王」として決起し、組織を作っていった過程や説明がなく、良く分からない。
肝心の「ともだち」の正体にもいろいろと疑問が残った。第2章で狙撃されて死んだはずの、ともだちは一体誰だったのだろうか?。今回二人の、ともだちが出てくるが、そこまでのいきさつも分からない。結構、散らかしっ放しのまま、強引に終わらせているような感じがする。ケンヂの歌が何故ヒットしたのかも分からない。
かなりの未公開シーンがあるのではないかと、思っている。そのうち、これらの未公開シーンを含めてDVDやブルーレイでの完全パッケージとしてリリースされるのではなかろうか?。消化不良の部分を解決するにはそれを待つしかないのか?。1年間引っ張られた割にはこんな感想だった。けど、第2章まで見た人が最終章を見ないのはもっと気持ち悪いのではなかろうか?。まあ、そんな作品だった。
(秀)