民主党の小沢前幹事長が来月行われる民主党の代表選に出馬することを明らかにしたようだ。鳩山前首相は小沢氏を支持すると表明し、菅代表と党を2分しての代表選挙戦が展開されることになりそうだ。
党内に小沢氏を支持するグループから強く出馬を求められていたことは以前から伝えられていたが、小沢氏の現在置かれている立場を本人も党内の支持者も自覚していないということなのだろうか?。彼は現役代議士を含む現旧の秘書が逮捕され、自分も起訴されるかもしれない状態にある。これまでも代表の座を追われ、幹事長の職も解かれるながら、身の潔白は依然明らかになっていない。民主党には良識とか、コンプライアンスというものがないのだろうか?。もはや与党失格。所詮、責任力のない、野党がお似合いということのようだ。
それと菅総理も、「短い期間に何度も総理が変わるのは良くない」という、非常に消極的な理由により執行猶予のような立場でありながら、今回の代表選に勝利したら、前回の参議院選挙での敗北の責任など棚上げして、開き直ってしまうことだろう。けど、選挙で審判を下したのは国民であって、民主党での代表選挙に勝ったからと言って、国民が彼や民主党を支持したわけではない。
今大事なのは次の総理が誰であるのかよりも、急速な円高による経済の失速にどう対応するかである。けど、彼らにはそんな意識などなく、既に党内の多数派工作のことで頭の中はいっぱいなのだろう。本来なら、政治運営の実績で代表の座が安泰といったリーダーが望ましいのだが、全くそんな感じがしない。
例え、子ども手当や高校学費無償化などの施策が受けても、それは所詮アイデアベースの程度でしかなかった。実際の政治については素人でしかなかった。良し悪しはさておき、官僚の働きにより、日々の行政が行われている状態だ。
最初は期待はしてみたものの、結局は与党失格、と私は見切った。
(秀)