第1667話 ■小沢代表辞任

 民主党の小沢一郎代表が党代表の辞任を発表した。政治資金規正法違反で公設秘書が逮捕・起訴されたことで、党への支持率が下がったことに対する責任を取った形での辞任だ。どうせ辞めるのなら、もっと早くに辞めた方が良かったのだろうが、秘書の逮捕の影響を軽微に考え過ぎていたようだ。これほどの結果になるとは読めなかった。何故なら、秘書の犯罪はこれまでの例に照らしてみれば、逮捕・起訴されるほどのものではない。しかし、政治的であれ、逮捕という事実は世間には厳しかったようだ。

 次期総理として最も有力だった候補者がこれで消えてしまった。民主党の次の顔が誰になるのか?。後継の代表は、今となっては単なる民主党の顔ではなく、次期総理候補としての顔である。果たしてそんな候補者が民主党内に他にいるだろうか?。菅代表代行?、鳩山幹事長?、岡田副代表?。党の代表になれたにしても、総理の器ではない。いずれも、あまりにも弱すぎる。リアリティがない。

 「選挙で勝つための辞任」と、辞任理由を説明しているが、結局のところ、今回の辞任劇が原因で、民主党は選挙に負ける結果となりそうだ。全く論拠はなく、勝手な思いつきだが、これで民主党は瓦解してしまうような気がする。与党サイドとしては敵の混乱に乗じて、このタイミングで思い切って、解散総選挙を仕掛けてみると面白いのになあ、なんて思ってみたりする。

 万事休す。野球で言えば、ホームを狙う三塁ランナー「一郎」が牽制球であっけなくアウトになってチェインジ、って感じかな??。

(秀)