コラムのデパート 秀コラム

第436話 ■恋愛の教祖

 「恋愛の教祖」なる肩書きが存在する。かつては元あみんの岡村孝子がそうで、それ以外にも恋愛に関する歌を多く出しているミュージシャンなどに対して与えられる尊称と言える。ところがどうだろうか?。そう呼ばれていた槙原敬之が恋愛の達人だとは到底思えない。岡村孝子にしても、達人の域に達した恋愛を経験した様には思えない。きっと多くの恋愛小説やドラマを書いている人も忙しさが先行しているに違いない。最近では元SPEEDのhiro(島袋寛子)を教祖扱いしているメディアを発見したが、そんな一〇代の教祖を崇めたてまつるのはどんな奴だろう?。増してや彼女は小学生の時から恋愛の暇もなく、多忙なアイドル生活を送っていたはず。

 この他に「教祖」を探すとなると、ラジオのパーソナリティーあたりだろう。それも、地方ローカル独自の深夜番組枠が良い。恋愛の相談がリスナーから届いたりする。ペンネーム(ラジオネーム)は「恋するウサギ」あたりか?。相談して来るリスナーにとって、いろいろとアドバイスをくれるパーソナリティーは教祖に違いない。しかし、このアドバイスの内容は本人の意志によるものではなく、放送作家やスタッフがあらかじめ用意したものかもしれない。もっとうがった見方をすると、不思議なことにラジオパーソナリティー(女性)には独身者が多い。自分(ここでは女性パーソナリティーを指す)の恋愛はどうなってんだ?。

(秀)

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