「何時何分何秒?」ではない。「何時何分何曜日?」だ。単にリズムの乗りから、何秒ではなく、何曜日となった。皆さんも子どもの頃、このフレーズは流行ったかな?。私の周りでは、「いつ、どこで、何時何分何曜日?」というパターンだった。これは他人の発言に対して否定的に疑問を投げかけるときに使用され、例えば、「昨日UFO見た!」という友人に対し、「いつ、どこで、何時何分何曜日?」と返す。
これにはいくつかバリエーションが付き、「何時何分何曜日?」の後に、「地球が何回回ったとき?」と付け加えるパターンもあるが、ここまで来るとちょっとしつこい。「何秒?」で片付きそうな話だし。あまりリズムを気にしないパターンでは「いつ、どこで、何時何分何秒?」という、ちょっと当たり前すぎて寂しいものまであった。
私はこのフレーズを幼稚園の年長ぐらいのときに自発的に考え出した、とずっと思っていた。ちなみにそのパターンは「いつ、どこで、何時何分何曜日?」であった。ところが先日この話を会社の先輩にしたところ、「自分の子どもの頃もあった」との返事。この返答と先輩の年齢から推測すると、昭和45年当時に東京の新宿区ではこのフレーズが既に存在したことになる。私が発案したと思しき時よりも早い。
私の勘違いで、どこかで耳にしたフレーズを口にして周りに広めただけだったようだ。それにしても、インターネットなどない時代で、テレビでも扱ったことがないと思われる子どもの言葉が全国的に広まっていったことに驚きの念を禁じえない。それにしても残念なのは私が本当にこの言葉を使い始めたのがいつで、どうやってその言葉を耳にしていたかが分からないことである。まさに、「何時何分何曜日?」だったのかが分からない。
(秀)