「アフタースクール」という名の映画の話。この映画は3人の俳優が主人公だ。順に、大泉洋、佐々木蔵之介、堺雅人。大泉が母校で働く中学校教師(神野)で、佐々木が裏家業の探偵(自称・島崎)。そして堺が一流企業の社員(木村)という役どころだ。神野と木村は中学校のときの同級生で、今も近所に暮らして親しく付き合っている。
そんなある日、木村がある女性と姿を消してしまう。その女性がヤクザの女だと思われ、木村が勤める会社の社長の使いが木村とこの女を捜すように島崎のところに依頼に現れた。裏家業の探偵である。カタギの探偵には頼めない理由がある。島崎は木村について情報収集を行うが、生活基盤が学生の頃から変わっていないことに注目し、中学校などの同窓会に探りを入れる一方、卒業アルバムから友人情報などを仕入れようと、直に学校に乗り込んいく。
職員室で「何期生?」と聞かれ、木村が在籍していた「14期生」と島崎が答えたところ、「じゃあ、神野先生と同じですね」ということで、通りかかった神野に引き合わされた島崎。嘘の同級生であることがばれてはいけないと、そのまま同級生であったことを演じるしかない。そして島崎が神野に木村のことを問いかけると、近くに住んでいて、今も親しいことを告げる。
そこで島崎は神野に木村が失踪した日に撮影された、ある女性と親しく写った写真を見せ、木村探しへの協力を求める。木村のことが心配なので行きがかり上、木村探しに付き合うしかない神野。当初は妻が妊娠中の浮気かと思われたが、その写真の女性は神野がよく知っている女性だった。これで神野は島崎が偽の同級生だと気が付くが、その気づいたことが島崎には分からないような振りをして、島崎に付き合う。
捜索の途中であるヤクザ組織と木村が勤める会社が裏でつながっていることが明らかになる。そのことに木村の失踪がどうやら関係しているであろうことも分かる。そして話は大きく予想していない方向に展開し、木村も無事に戻ってくるが、その一方で、大物政治家を巻き込んだ犯罪を明らかにするまでにいたる。
テンポ良い展開と大どんでん返しで、あっと言う間にエンディングを迎えていた。面白い映画だった。
(秀)