コラムのデパート 秀コラム

第1645話 ■つながるということ

 以前、コラムやブログで、収集したラジカセをその後どうするべきかということが悩みの種であることを書いた。カセット部をはじめ、いずれも一部に故障を抱えているこれらのラジカセを果たして修理するべきかどうか。もちろん、壊れたまま置いておいても、これらの利用価値はほとんどない。かと言って、修理をしようにもその費用がない。直したところで再生すべきカセットテープなどは既に持ち合わせていない。

 ところがこんな悩みも他人の仕業により、実にあっけなく片付くことになった。家人がこのコレクションの一部を不要家電の回収サービスに出してしまったのだ。同じラジカセを2台持っていて、お互いからの良いところのパーツを合わせて、業者に修理を依頼しようと思っていたが、そのうちの1台がなくなってしまった。これでは修理計画もご破算。残ったもう1台も不要となってしまった。特に怒るでもなく、部屋が多少片付いてすっきりした。残りのコレクションも値段が付きそうな1台を残して、翌週の回収サービスに出すことに決めた。

 悩みがちょっと吹っ切れて、すっきりしたが、これまでの自分の考えを変更するとなると、自分なりに納得する何がしかの理由付けが必要となる。そこで部屋の中を見渡すとともに、これから欲しいものを思い浮かべた。そしてある共通条件に気が付く。いずれもネットワークにつながっているのである。パソコンはもとより、テレビもレコーダーも、コンポに至るまでいずれもネットワークにつながっている。それ以外のものについてもパソコンやコンポやレコーダー、テレビにつながるものばっかりだ。

 そうなってくると時代遅れのラジカセなんてものは、電源にはつながるものの、ネットワークになんてつながらない。よってこれらは処分しても良いという理由付けができた。つながるということ、これが今後のキーワードとなるに違いない。これから先は欲しいものがあると、買うべきかどうかを、ネットワークにつながるものかどうかをものさしにして判断しようと思う。

(秀)

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